福田脳神経外科

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福田脳神経外科

頭痛外来

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診療の流れ

  • 1問診・頭痛問診票の記入
    頭痛の症状・現れ方などをお聞きします。
    (受診時頭痛を強く認める場合は、痛みの治療を優先することがあります。)
  • 2診察
    問診票を参考に、頭の中になにか異常があっての危険な頭痛ではないか、慢性頭痛なのかを推測します。
  • 3検査
    可能な限り早急な頭部MRI精査を行います。
    (MRIの混み具合、診察医師の判断で、後日頭部MRIにならざるを得ない場合もあります。検査が不要と判断する場合もあります。)
  • 4内服処方、服薬指導
    頭痛の病状にあわせた薬剤加療、生活指導を行います。
  • 5定期的な頭痛の経過観察
    頭痛の改善、治療効果を確認していくことになります。

頭痛(主に片頭痛)

万が一危険な異常があり頭痛がおきる二次性頭痛(くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、髄膜炎など)、緊張型頭痛、三叉神経痛、帯状疱疹、副鼻腔炎など頭痛の原因は多彩です。そのなかでも比較的多い原因として「片頭痛」があります。

「片頭痛」は、全人口の8.4%の有病率といわれ、特に20~40代の女性に多いとされます半側のみの拍動するような痛み、吐き気、倦怠感を伴う、体動により増悪する、前兆を伴う(代表的なものとして閃輝暗点、目がチカチカし視野がかける)、誘因を有する(光、音、におい、天気、気圧、疲れ、疲れからの解放、女性では月経)、などの特徴があります。

「頭痛外来」は、主に「片頭痛」の方が対象で、毎日いつでも行っています。「片頭痛」を診察室でゼロの状況から、問診、診察、検査、説明とすべて簡潔に説明するのは、時間的にも難しく、また説明される側も、急に情報が多く、混乱するものと考えます。
その一方で、「片頭痛」に対しての薬剤加療は日進月歩の様相です。頭痛が重度で、生活に支障がある方でも、薬の効果によっては頭痛がコントロールでき、生活が楽になる可能性があります。

患者さん自身が「片頭痛」に関しての知識、認識をあらかじめ持つことで、スムーズに、効率よく診療がすすむことが目標になります。
具体的には、受診された際より、問診、あらかじめ資料をお渡しし、そのうえで診察、検査とすすめていきます。「片頭痛」を疑うと、対策、薬剤治療を検討していくことになります。再診された際も、頭痛の改善具合、確認を行い、よりその方にあった頭痛診療ができる様にするのが目標です。

片頭痛の治療方法

急性期治療

急性期治療は痛みがおこったときに症状を抑える方法です。

  1. アセトアミノフェン
  2. 非ステロイド系抗炎症薬
  3. 漢方薬(呉茱萸湯、五苓散、釣藤散、川芎茶調散など)
  4. トリプタン系薬剤、ジタン系薬剤
  5. 制吐剤

予防治療

予防治療は片頭痛発作が起こるのを減らす方法です。
片頭痛発作の頻度や症状の程度、持続時間を減らしたり、急性期治療の反応を改善させたりすることが目標です。

予防薬

  1. カルシウム拮抗薬(塩酸ロメリジン)
  2. 抗てんかん薬(バルプロ酸)
  3. β遮断薬(プロプラノロール)
  4. 抗うつ薬(アミトリプチリン)

予防注射

現在片頭痛の病態としてカルシトニン遺伝子関連ペプチド「CGRP」が関わっていることがわかっています。「CGRP」の働きを抑えるタイプの注射製剤です。1ヶ月に1回皮下注射を定期的に行うことで予防効果を認めています。

予防注射

以上、片頭痛には様々な治療法があります。自分の頭痛の症状や生活の支障度について教えてください。そして最も適した治療法をみつけることが「片頭痛コントロール」の第1歩となりますので気軽に相談ください。

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